庭 冬明の部屋                      


庭 冬明 の部屋にようこそ。 「杉並・中野文学散歩」 レポーターのプロフィ-ルです。 

庭 冬明の自己紹介

昭和生れ。東京都中野区鷺宮在住。立原道造、村野四郎に影響され、詩を書いていました。二十代はじめに、大江健三郎の「死者の奢り」などの作品に刺戟をうけ、小説を書きはじめました。三十代に、詩の一編「百済観音」が丸山薫の選で賞を頂きました。以後、仲間と文芸同人誌「火樹」を創刊、「虹」「蒼樹」「火」とかかわり、作品を発表しています。昭和59年作品集「人形の海」(装画・高橋 甲子男)を菁柿堂より刊行しました。
「火」第6号(平成20年11月発行)には「生きるかぎり-医師志順秩父覚書」を発表。明治時代過渡期の医師の生き方を描いたものです。趣味として、下手の横好きで海釣りをすこしばかり。それにまつわるエッセイを「館山塩見堤防」と題し同人誌に連載しました。一部を収録しています。

平成16年春に創刊された月刊ASA杉並・中野情報紙「アスナ」で、杉並・中野の文学散歩レポートを担当しています。杉並・中野文学散歩はそこから誕生しました。平成20年7月現在、中野駅周辺界隈を連載中です。
人形の海「」表紙    


短篇集「人形の海」表紙
    
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写真左は、平成20年現在のJR中野駅南口。左手が中野通りになる

写真右は、昭和4年に完成した中野駅。駅前には人力車やタクシーらしき車が客待ちをしている「鉄道にみる中野の歴史」中野区教育委員会 より転載 shiyouwa4nennonakanoeki

        百済観音
      −法隆寺宝物殿にてー

ひかりはそこでとまどい
さし出されたみ掌の上で顫えている

いま透明な時に遮られ
向い合い いまにも
白い炎に燃えあがろうとしている
この存在

飛鳥びとの
和平への祈りをうちに
耐えつづけたこの存在

半眼にみひらかれ
みつめつづけているあの世界
だが辿りつこうとしてなおなお遠く
漆黒としか映らないのだ

ひかりはそこでとまどい
なにも語ろうとはしない口許に
胡蝶のようにとまる

      

                 
                     
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