JR高円寺駅周辺界隈


                                    高円寺純情商店街

純情商店街

  高円寺純情商店街(JR高円寺駅北口)……駅前ロータリーから、ひときわ高円寺純情商店街アーチが目につく。早稲田通りに向ってのびる北口商店街は、もと高円寺銀座と呼ばれていたが、ねじめ正(1948― )がこの商店街を舞台にした「高円寺純情商店街」が、平成元年に直木賞を受賞してから純情商店街と改称し、人気商店街となった。かつて父が高円寺銀座で乾物店をしていた頃の、中学生、正一の目で商店街の人情と機微をユーモラスに描き出すほのぼのとした作品だ。江州屋乾物店が一家総出で作るけずり節の話は奥が深く、ちょっと得をした気持ちにさせられる。区画整理を折に店は消え(現サンプラザビルのあたり)、かつて裏は倉庫と原っぱだったというが、ビルができ街の様相はすっかり変った。本に付された地図(店の名は仮名)を手にして、推量しながら歩くのも面白い。

JR高円寺駅南口界隈

  川端康成の川端康成旧居附近住んでいたあたり 
高円寺駅南口のパル商店街を通り抜けると、ルック商店街入り口の宝橋で桃園川緑道に出会う。その右手あたりに、夭折の詩人中原中也(19071938)が大正14年から1年ほど住んでいた。(現高円寺南3丁目45付近)詩集「山羊の歌」「汚れつちまつた悲しみに/ 今日も小雪のふりかかる/汚れつちまつた悲しみに/今日も風さえ吹きすぎるはよく知られた詩だ。神田川に合流していた桃園川は、かつてカワウソが棲んでいたというが、すべて暗渠に変り、桃園川緑道と名付けられ格好のプロムナードとなっている。ちょっと遠いがさらにルック商店街を300メートルほど進み、信号交差点を右折すると新高円寺通りで、60メートルほど先の左あたりが、「伊豆の踊り子」「雪国」など数多い名作を生みノーベル文学賞に輝いた川端康成(18991972)が、昭和2年から半年ほど新婚時代を過したところ(馬橋226、現高円寺南3丁目17付近)だが、どちらもすっかり変ってしまった。

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